真菌

真菌とはかび(糸状菌)、酵母、きのこを合わせた微生物の総称である。

真菌は栄養(活動)型として菌糸と酵母様真菌の2形態をとり、休止型として胞子の形をとる。

真菌は、1菌糸の発育、2酵母の出芽・分裂、3胞子の形成・拡散の3つの方法で増殖する。

真菌感染症(真菌症)は深在性真菌症、深部皮膚真菌症、表在性真菌症の3種類に分けられる。

深在性真菌症は内蔵真菌症ともよばれ、肺・気管支・消化管などに病巣を形成する。カンジダ属、アスペルギルス属、クリプトコックス属などの真菌が原因菌となる。

深部皮膚真菌症は皮下真菌症ともよばれ、真皮・皮下組織に病巣が限られることが多い。スポロトリックス属の真菌、黒色真菌などが原因となる。

表在性真菌症とは、皮膚や爪・毛髪に病巣を形成するものをいい、原因菌を皮膚糸状菌とよぶ。白癬菌(トリコフィトン属)、表皮菌(エピデルモフィトン属)などが原因となる。

カンジダ-アルビカンスはヒトの常在真菌で、日和見的に感染して菌交代症や多様なカンジダ症をおこし、院内感染の原因となる。


  • 最終更新:2011-12-24 17:04:37

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